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古代の六十余国

いまとなっては行政の単位としては意味のない古代の六十余国だが、地域のイメージづくりという観点からは結構使い勝手がよいことが多い。香川といってもピッとこない人でも讃岐は誰でも知っている。徳島や高知では県庁所在地のイメージが強いが、阿波や土佐なら県全体のイメージとしてふさわしい。複数の国にまたがっているところはやっかいだが、たとえば福井なら越前・若狭、石川なら加賀・能登でもよいではないか。どうも、一般的に観光や物産については、旧国名のほうが好都合な場合が多いようだ。はじめに論じたように都道府県の名前が安易につけられたのも理由の一つであるが、県名の知名度向上を図る香川県ですら、うどんに続くブランド特産品として期待をかける鶏を讃岐コーチンとして売り出している。旧国名を使う場合でも、そのままではなくひとひねりしか使い方もある。熊本が火の国といったり、大分県は豊後でなく豊の国というごときだが、説得力があってよいことだ。

下りは富山・金沢へ

下りは富山・金沢へ、上りは「ムーンライトながら」「9375M(臨時大垣夜行)」への乗り継ぎルートが展開できる。なお、熊谷発着となるのは「マリンブルーくじらなみ3・4号」で、「マリンブルーくじらなみ1・2号」は桐生発着となので要注意。運転日は「マリンブルーくじらなみ3・4号」が7月22・23・28〜30日と8月4〜6日、「マリンブルーくじらなみ1・2号」が7月22〜24・26・28〜30日だ。また、後ほど中級編川で詳しく紹介する紀勢本線のおもしろ列車「きのくにシーサイド」も今夏、運行区間が和歌山〜新宮間に大幅拡大。和歌山〜新宮間といえば、紀勢西線の全区間だ。これは、単におもしろ列車としてだけでなくサポート列車、いやコア列車にも匹敵する機能を持ち始めたといっていい。まさに「セミ・コア列車」の部類だ。詳しい運転時刻やイン・アウトの乗り継ぎなど各人で時刻表を調べ、これら「セミ・コア列車」も大いに活用してほしい。

旅先というのは、恋が生まれやすい環境

旅先というのは、恋が生まれやすい環境らしい。その場だけにせよ、長続きするにせよ、恋は恋。できれば成就させて、ハッピーな気分を満喫したいというのは、万人の願いである。「旅先で素敵な人を発見したとき、どうやって近づけばいいのですか?」そんな質問を受けたことがある。そのときは、「常に目で追って、目が合ったら微笑む」と答えた。これは基本だとは思うが、よくよく思い出してみると、相手によってアプローチの仕方を多少は変えていたかもしれない、と思い当たった。たとえば、相手がローカルの場合は、「教えてモード」がいちばんだ。相手は地元に詳しくて、こちらは知らない。従って、何でもかんでも質問してしまうことができる。そうして会話をしているとき、飛び切りの笑顔でもって接していれば、必然的に会話も広がる。そして、相手も悪くないと思っていれば、そのうちなんらかの小さな約束が発生するのである。去年、とある島で宿のスタッフであるローカルの少年を気に入ってしまった私は、彼が暇そうな時間を狙って、宿のこと(電気が消える時間、シャワーが使える時間、レストランの営業時間など)を聞いた。それから年齢を聞いたり、島のことを聞いて30分ぐらい話した。次に宿内で顔を合わせたときには、満面の笑みであいさつした。その次に会ったとき、彼から今夜チェスをやらないか、と誘ってくれた。ここまでくれば話は早い。あとは常に笑顔で相手を目で追っていれば、いくらでも誘ってもらえる。